そんなにオーガニックベビーローションがお好きですか?
オーガニックについて正しい知識を身に付ける
オーガニック志向という言葉があるくらい、世の中ではオーガニック製品が流行っています。
化粧品でもオーガニック化粧品というものがありますが、
化粧品のオーガニックは食品やタオルなどとは少し意味合いが異なります。
というのも、
オーガニックという言葉は「有機栽培の」という意味です。
つまり、土を使って化学肥料や農薬などを使用せずに育てた作物について使う言葉です。
そして、野菜などの食品やタオルの場合は素材そのものが商品であったり、多少の加工工程は踏んでも基本的にその素材を使用するので、素材がオーガニックであることと、商品のオーガニックがほぼ同じ意味で取られることができます。
では、化粧品のオーガニックというと、もちろん化粧品なのでいくつかの成分が入っています。
そして、成分全てがオーガニックというのはまずありえません。
中には可能な限りオーガニック素材のものを使用しているものもありますが、
100%オーガニックというのは今のところ見たことありません。
オーガニックベビーローションと謳われていても、その内容は様々で、
オーガニック成分比率が高いものもあれば、20個の成分のうち3種類だけオーガニック原料を使用しているというようなオーガニックベビーローションもあります。
食品やタオルほどオーガニックであるありがたみがないのがオーガニック化粧品なのです。
オーガニックベビーローションを選ぶメリットとデメリットは?
ではオーガニックベビーローションを選ぶことによるメリットやデメリットはどのようなことがあるでしょうか?
メリットといえるかどうかはわかりませんが、オーガニック原料の配合比率が高ければ高いほど植物由来比率が高くなり、合成化合物成分比率が低くなります。
合成化合物が嫌だという方にとってはメリットかもしれません。
ただし、オーガニック原料、例えば、オーガニックホホバ、オーガニックシアバターといった成分を使用することはオーガニックではないホホバやシアバターよりは品質に優れるかもしれませんが、植物成分によってはその成分そのものがお肌への刺激となったり、アレルゲンになりやすかったりすることがあります。
その場合はオーガニックだろうと関係ありません。
また、オーガニックベビーローションのデメリットといえば、
オーガニック原料の配合比率が高ければ高いほど植物由来ではないお肌に嬉しい成分比率が下がっていくという点が挙げられます。
簡単にいうとオーガニック100%の化粧品が仮にあるとすると、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった成分は配合されていないわけです。
ヒアルロン酸やセラミドはお肌にも存在している成分でお肌の保湿に役立つ成分ですが、オーガニックにこだわりすぎるとこういった成分からは遠ざかっていってしまいます。
最近の傾向的にはオーガニックという言葉に過度な期待をしてしまっているわけです。
オーガニックベビーソープやオーガニックベビーローションなどオーガニックを謳うベビースキンケアはたくさんありますが、オーガニックであることにこだわるよりも、お肌への負担となる成分が使われていないベビーソープやベビーローションを選ぶということが大切ではないでしょうか?
オーガニックベビーローションを選ぶことが悪いことということではありませんが、オーガニックかどうかより赤ちゃんのお肌への保湿力や優しさで選んであげることをおすすめします。