主な乳児湿疹の種類と対策法
乳児湿疹って何?
赤ちゃんのお肌にブツブツができて小児科などに連れて行くと、乳児湿疹と診断されることが多いと思います。
乳児湿疹というのは乳児にできる湿疹全ての呼び名なのです。
簡単にいうと、
例えばローズやチューリップなどなど色んな種類があるけれど、
一言でいうと「花」というのと同じです。
乳児湿疹にも色んな種類がありますが、一言でいうと「乳児湿疹」になるわけです。
では乳児湿疹にはどんな種類があるのでしょうか?
乳児湿疹の種類と原因&対策
よく起こる代表的な乳児湿疹を挙げておきます!
汗疹(あせも)
大人よりも汗っかきな赤ちゃんに多いのが汗疹です。
読んで字のごとく汗によってできる湿疹です。
赤ちゃんは汗孔が密集しているので汗でベトベトになりやすく、汗をかいたまま放置していると汗疹につながります。
対策としては、吸水性の良い衣類にしたり、衣類の着させ過ぎを改善したり、こまめに汗をふきとったりが基本ですが、お風呂でしっかりと汗を洗い流してあげることが大切です。
お肌に優しいベビーソープで洗ってあげましょう。
おむつかぶれ
これは赤ちゃん独特の湿疹と言えます。
おむつのギャザー部分のお肌への擦れや、おむつ内環境の悪化などによって起こります。
対策としては、おむつをこまめに交換することが一番です。交換の際にはおしりをキレイに拭いてあげてお肌を乾かしてから新しいおむつを着けてあげます。
また、下痢などの際にはおしりを洗ってあげることも必要ですが、その際にはぬるま湯で流す程度にし、夜の入浴の際にはしっかりとおしりをベビーソープを使ってあらい、入浴後はしっかりとベビーローションで保湿ケアをしてあげましょう。
新生児ニキビ
赤ちゃんにもニキビはできます。ニキビの原因はやはり過剰な皮脂です。
皮脂が毛穴に詰まって、その皮脂を餌とするアクネ菌が増殖して炎症を起こします。
赤ちゃんの場合、新生児ニキビという名称で呼ぶのは、新生児期にニキビができやすいからです。
というのも、赤ちゃんは新生児期に皮脂分泌が活発になる傾向があるからです。
赤ちゃんの新生児期の過剰な皮脂分泌は産まれる前に受けていたママのホルモンの影響によるものなので、時間が経てば自然と治まります。逆にいうと皮脂分泌を無理やり抑える方法はないわけです。
皮脂分泌を抑えられないのであれば、余分な皮脂を取り除くことが対策として必要です。
入浴時にはしっかりとベビーソープを使って余分な皮脂を落としましょう。
脂漏性湿疹(乳児脂漏性湿疹)
脂漏性湿疹も新生児期に多い乳児湿疹です。
これも漢字からわかるように脂が漏れると書いていますので、皮脂が原因となります。
こちらもしっかりと余分な皮脂を洗い流したりしてお肌を清潔に保つことが一番の対策となります。
接触性湿疹
これも赤ちゃんにとっても多い湿疹の一つです。
こちらも名前からわかるように赤ちゃんのお肌と何かが接触することによって起こる湿疹です。
赤ちゃんのお肌はデリケートなのでちょっとした刺激で湿疹ができることがあります。
または漆のような毒性のある植物に触れた場合にできる湿疹も接触性湿疹と言います。
接触性湿疹の対策法は湿疹の原因となる物質に触れさせないようにすることが一番です。
アトピー性皮膚炎
アトピーは他の乳児湿疹と違って原因が特定しずらく、お肌の病気という扱いになります。
強い痒みがあり、治ってはでき、治ってはできを繰り返すのが特徴です。
乳児湿疹とは分けて考えられることがほとんどです。
対策としては、ホームケアレベルでは赤ちゃんのお肌へ負担をかけずにしっかりと保湿ケアをしてあげることが基本となりますが、医師の診断を仰ぎながら治療をしていくことが大切です。
食物アレルギー
食べ物にたいしてアレルギーがあり、湿疹ができてしまうことがあります。
赤ちゃんの頃はアレルギー反応がでやすい食品がありますので、離乳食の初期は様子を見ながら始めることが必要です。
対策はアレルギーの原因となる食品を把握し、与えないようにすることです。
乳児湿疹についてのまとめ
以上のように乳児湿疹には色んな種類があり、その原因は様々であることがお分かりいただけたかと思います。
原因は様々ですが、
大きく分けると、「お肌の汚れ」「お肌への刺激」になっています。
汗や皮脂、排泄物などのお肌の汚れ、そして摩擦やベビーソープやベビーローションなどの成分による刺激などが乳児湿疹を起こしやすくなる原因となりますので、「お肌を清潔に」「お肌に優しいケア」を前提に、お肌自体のバリア機能を高めるために「お肌の保湿」という3つのケアを日々行ってあげることが大切です。