シリコンはお肌に良くない?シリコンの正体!
シリコンはどんな成分?
シリコンって聞くとどんなイメージを持たれていますか?
ノンシリコンシャンプーブームによって良くも悪くもシリコンは有名になりました。
もちろんノンシリコンというくらいなので、シリコンを配合していないシャンプーが流行り、シリコンが悪者扱いされたということなので、悪いイメージが強い成分かもしれません。
ですが、実際のところ、シリコンって皆さんが思っている程悪い成分ではありません。
化粧品の全成分を確認してもシリコンとは書かれていません。
有名なのは「ジメチコン」です。
そして、そもそもシリコンという呼び方が間違っていて
正しくは「シリコーン」です。
買う側からしたらどっちでもいいよ!って思うかもしれませんが、
化学の世界ではシリコンとシリコーンでは意味が違います。
シリコン (Silicon)はケイ素というミネラルのことを表します。半導体もこちらです。
シリコーン(Silicone)はケイ素樹脂、つまりケイ素を含む有機化合物を表します。
シリコンはミネラルで鉱物や土にたくさん含まれていて、水晶は99.9%がケイ素でできています。ケイ素は人体にとってもなくてはならないミネラル成分でもあります。特に髪や爪、皮膚などに存在しています。
シリコーンは自然界には存在せず、有機珪素化合物です。シリコーンゴムなどで知られていますし、化粧品のシリコンはこのシリコーンを示します。
シリコーンは化粧品に配合の場合、皮膚保護剤として使用します。
シャンプーの場合は髪のコーティング目的ですね。
そして、シリコーンの特徴は安定性の高さです。
シリコーンゴムなどを見ればわかるとおり、熱などで変質したりすることなく、どちらかというとシリコーン自体の安全性は高いと言えます。
とても意外ではないですか?
あれだけ悪い悪いと言われていたシリコーンが実は成分としての安全性はかなり高いという事実です。
つまり、髪やお肌にシリコーンが付着しても負担となることはありません。
シリコーンよりも髪やお肌に負担をかける成分は他に山ほどあります。
ですが、ここでシリコーンについてもう一つ知っておいた方がいいことがあります。
それは、シリコーンは皮膜によってお肌を保護してはくれますが、
例えば、馬油やホホバオイルのようにお肌に嬉しい効果をもたらしてくれるものではありません。
お肌に悪影響はないけれど、お肌への栄養にはならないということです。
シリコーンは使い方次第!
シリコーンはコーティング剤として、皮膜保護としてとても活躍する成分ですので、まさに使い方次第な成分です。
髪やお肌を健やかな状態へと導くためには適していませんが、
髪やお肌の状態が悪い時にさらなる負担が掛かることからは守ってくれたりします。
シャンプー以外のスキンケア化粧品にもシリコーンはよく使われていますが、それを使うかどうかは目的次第と言えます。
とにかく保護したいのか、それともお肌に栄養を届けながら根本的にケアしていきたいのかによってシリコン入りが良いか、ノンシリコンの方が良いのかはわかれます。
できれば、これからはシリコーンが何が何でもダメと思わずに目的に応じて使い分けていただければと思います。